
株式会社FPオフィス縁(えん)
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定年を迎えた親御さんが、「これから何をして過ごしていいのか分からない…」と悩んでいる姿を目にすると、子どもとしても気がかりになりますよね。特に会社中心の生活を送ってきた方ほど、退職後の時間の使い方に戸惑うケースは少なくありません。
ここでは、65歳で定年退職した父のエピソードを通じて、定年後の親の暮らしに「デジタル活用」がどう役立つのかをご紹介します。
さらに、「終活」というキーワードをあえて早めに意識することで、将来のトラブルを回避し、より豊かなセカンドライフを送るためのヒントをまとめました。
先日、40年以上勤めた会社を離れた父(65歳)から、「最近、何をして過ごしていいのか分からなくて…」と相談を受けました。もともと出不精なタイプではありませんでしたが、人間関係のほとんどが会社を通じて築いたものだったため、退職後は自然と交流の機会が減ってしまったようです。
母からも、「最近はテレビを見て過ごす日が多くて、少し元気がないみたい」と心配する声が上がっていました。
父と話してみると、「長年の仕事が急になくなると、何を目標に毎日を過ごせばいいか分からない」という戸惑いがあるようでした。
定年後も仕事を続ける友人がいる反面、趣味や地域活動に熱心に取り組むタイプでもなかった父は、自分自身の時間の使い方が見えていない様子でした。
そんな父を見て、「何か新しい楽しみを見つけてもらえたら」と考え、私が提案したのがスマートフォン(スマホ)やタブレットの活用です。
もともとガラケーしか使っていなかった父は、「今さらスマホなんて難しそうだ」と尻込みしていましたが、孫(私の子どもたち)の写真や動画が見られると分かると、少し前向きに考えてくれるようになりました。
最初は「おはよう」「おやすみ」の挨拶を送る程度でしたが、父が操作に慣れてくると、庭で咲いた花の写真や近所を散歩中に撮った風景などを頻繁に送ってくるようになりました。
何気ない日常の光景を共有できるようになったことで、離れて暮らす私たち子ども世代も父との会話が増え、「最近は元気そうだな」と安心できるようになりました。
スマホに少し慣れた頃に、画面が大きく操作もシンプルなタブレットを導入してみたところ、父はさらに積極的になりました。
YouTubeで昔好きだった野球の試合や音楽番組を検索して視聴したり、将棋のオンライン対局に挑戦したりと、「こんなに手軽に昔の映像が見られるなんて」と感激している様子です。
とはいえ、スムーズにいったわけではありません。父はデジタル機器に慣れていないため、スマホやタブレットで予期せぬエラーが出るたびに、
と頻繁に連絡をしてきます。仕事中や子育ての合間に何度も呼び出されると、正直なところ子どもの私もストレスを感じることがありました。離れて暮らしていると、画面の状況が分からないまま対処を求められるため、説明に時間がかかってしまうのです。
父の方も「自分だけでは解決できない」「待っても直らないから、とにかく聞こう」と頼る気持ちになっており、お互いに負担を感じる場面が増えていきました。操作を手伝うためだけに実家へ行き、半日潰れてしまうことも少なくありませんでした。
このままでは親子関係に摩擦が生まれそうだと感じ、私は高齢者向けのデジタルサポートを行う専門サービスを利用してみることを提案しました。
具体的には、スマホやタブレットの基本操作、写真や動画の保存方法、LINEやメールの使い方など、マンツーマンで丁寧に指導してくれるサービスです。
父は最初、「他人にスマホのことを教わるなんて、なんだか情けない」と抵抗感を示していました。しかし、「自分で操作できるようになると、もっと楽しめることが増えるよ」という話を繰り返しするうちに、試してみる気持ちになってくれました。
高齢者向けに分かりやすい言葉と手順で教えてくれるので、親が焦らず学べる。
子どもが仕事中や遠方にいても、専門家がオンラインや電話でサポートしてくれる。
親自身が「分からない部分を聞いて、自分で直す」経験を重ねることで自信をつけていく。
実際に利用してみたところ、父からの「助けてコール」は格段に減り、代わりに「こういうアプリを使ってみたら面白かった!」というポジティブな報告が増えました。自
分で調べて解決できるようになると、それ自体がひとつの“達成感”になるようで、「もっといろんな機能を試してみたい」と意欲を見せるようになりました。
「親にスマホを持たせたら、毎月の通信費が高そう…」と心配される方もいるかもしれません。確かに使い方によっては通信費がかさむことがありますが、日本国内では格安スマホ(いわゆるMVNO)を利用するなどで月額2,000~3,000円程度に抑えることも可能です。
使い方次第ではそこまで大きな負担にならず、新しい趣味や知識の習得にかけるコストとしては、十分検討する価値があると言えます。
父は65歳とまだ元気な年齢ですが、実は今回のデジタル活用を通じて「終活」への意識も高まったようです。
定年後の新しい楽しみを見つけるだけでなく、将来的には自分のデジタルデータの整理や、緊急時の連絡先の共有なども視野に入れ始めました。
どのサービスを使っているのか、アカウントは何かを家族で共有する
いざという時にSNSを凍結・削除する方法をまとめる
スマホやタブレットで管理する連絡先は定期的にバックアップ
「今はまだ早いだろう」と思いがちな終活ですが、デジタルツールに慣れているうちから整理しておくことで、万一のときも混乱を最小限に抑えられます。
家族がトラブルに巻き込まれずに済むよう、早めの準備をしておくに越したことはありません。
父がスマホとタブレットを使い始めてから、家族のグループチャットは格段に賑やかになりました。母が作った夕飯の写真が送られてきたり、父がオンライン将棋で勝ったという報告が届いたり。
離れて暮らしていても「今こんなことをしているんだ」とリアルタイムで分かるのは、やはり嬉しいものです。
さらに、お互いの趣味を共有し合うことで話題が増え、以前よりも会話の内容が深くなりました。
父が昔好きだった映画を一緒に動画配信サービスで観てみたり、母が興味を持ったヨガのオンラインレッスンを孫と一緒に試してみたりと、世代間を超えた楽しみ方が生まれています。
定年後の時間をどう使うかは、人によってさまざまです。ただ、デジタルの力をうまく活用することで、親は新しい趣味や仲間を見つけるチャンスが増え、子どもも「教える負担」から解放されてお互いに笑顔を取り戻せます。専
門サービスを積極的に取り入れることで、親子関係のストレスを減らし、win-winの状況を築くことができるのです。
LINEや写真共有など、親が最も興味を持ちやすいものを最初に教える。
子どもが常に対応しきれない場合は、高齢者向けのITサポートサービスを活用。
格安スマホやWi-Fi専用タブレットなど、予算に応じた選択肢を検討する。
スマホやSNS、オンラインサービスのログイン情報を共有・管理しておく。
グループチャットやオンライン通話を通じ、日々の生活を自然に共有する。
人生100年時代と言われる今、「定年後の第二の人生」は思いのほか長く続きます。デジタル機器は難しそうに見えて、実は親子の新しいコミュニケーションツールにも、終活の準備にも活かせる便利な存在です。
ぜひ無理なく少しずつ取り入れて、親子ともに明るく、充実した毎日を過ごせるようになってみてはいかがでしょうか。
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